謝る

次男の元気がない理由

次男の「花台の上、恐竜事件」のときの担任の先生とは、実にたくさんのやり取りをした。

ある時、次男は学校から帰って来て、ひどく元気がなかった。

学校で女の子がふざけて次男の髪の毛をハサミで切った。
それなのにその女の子は先生に逆のことを言った。
つまり「堀内くんに髪の毛を切られた」と訴えたのだ。

「女の子の髪の毛を切るとは何事だと」先生は思いきり次男を叱った。

次男は「ぼくはやっていません」と言ったが、先生は怒り過ぎていて聞いてくれなかったようだ。

自分が切られたのに、逆に切ったと濡れ衣を着せられたわけだ。

そりゃあ、元気がないわけだ。

そして、あまりの剣幕で、悪くもないのに怒られたので、次男は「先生が怖い」と言い出した。

次男は自閉症スペクトラム症。嫌な経験が頭にこびりついて離れにくい。
そして、それがフラッシュバックする。
これはまずいとまた先生とお話することになった。

実はこの事件を「おかしい」と思った方がいらした。

補助の先生が、女の子ではなく次男の肩に髪の毛が落ちていることに気付いて下さっていたのだ。

担任の先生にそのことを告げたのは、次男が怒られた後だったようだ。

結局、次男の方が被害者だと分かった。

そのあと先生は?

そこでまた先生にお願いをした。

「息子はこのことで先生が怖いと言っています。ですから、話も聞かずに、一方的に怒ったことを息子に謝って頂けますか?」

この時も先生は承知して下さった。

そして、次男はまた学校に元気に登校できるようになった。

誰でも間違えることはあるものだ。

それをちゃんと謝れる人とそうでない人がいる。

先生は自分の間違いを認めて、次男に謝って下さった。

それはほんとにありがたいことだった。

どんなことが起こっても先生と良い関係でいられたのは、先生のそういうお人柄もあってのことだと思っている。

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