社会にでられない?
独身の頃の私は自分に自信がなく、自分は誰からも愛されず、そして、誰の役にも立てず、生きていたらいけないくらいに思っていた。
そのような思い至ったのは、父が長年私に向かって言い続けた
「お前はダメな奴だ。お前は社会には出られんぞ」という言葉が頭にこびりついていたからだ。
「私は変な子だった」シリーズでも書いた。
とりあえず、その影響か私の自己肯定感は壊滅的に低かった。
母が私を信じてくれていたから、私はなんとか不安定ながらも生きていたのだと思う。
私のような育てにくい、かなり変わった、そして喜怒哀楽が激しい娘を、母は苦労しながらも一生懸命育ててくれた。
優しい人だったが、してはいけないことをすると、かなり厳しく叱られた。
その他の時は穏やかだった。
おとなになった私は、振り返ると母は私のことをいつも信じてくれていたと感じていた。
母の言葉
でも、母が言葉に出してそのことを私に伝えたのは
「ゆーちゃんは、お母さんの子だから大丈夫」
記憶しているのは一回だけ。
それなのに、私は母から信頼されていたと感じていた。
母の思いが、
言葉には出さなくても伝わっていたということだ。
母は静かな人で、あまり、言葉には出さない。
私がなかなか結婚しなくても、
子どもが授からなくても、
そのことを口にすることはなかった。
私が言われても困ることは、
母は口にしない。
結婚が決まった時も、子どもが授かった時も、とても喜んでくれたから、
母がそのことをどんなに望み、心配していたかは分かる。
だけど、余計なことは言わない。
常々、「思いや意識は伝わる」と言ってるけど、自分の母との経験からもよく分かる。
母の思いは私に伝わっていた。
そして、私は母の信頼に応えたいと知らず知らず思っていた。
言葉もすごく大切だけど、思いや意識も同じくらい大切。
思いも意識も目に見えないけど、
しっかり伝わる *
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心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ
星の王子様 サン テグジュペリ より