誰も頼れない
台風で風の音がすごくて眠れないから、夜中だけどスマホを持った。
ときどき、講演の質問や友だちから聞かれること。
発達障害の子を4人、どうやって育ててきたのか?
どうして、できたのか?
あらためて聞かれると
「う〜ん。私、結構適当だったからなぁ」っていうなんとも説得力のない返答をしたりする。
発達障害に加えて、アトピーと喘息もある。
おまけに夫は仕事でいつもいない。
そして、引っ越しが多い。
今でもよく覚えているのは、広島に引っ越したばかりのとき、夜中に次男がひどい喘息の発作を起こした。
次男は、丁度2歳になったばかりだった。
夫はいない。
連絡も全く取れない。
私は妊娠9ヶ月。
外は土砂降り。
次男は苦しそうに肩で息をしている。
横になることもできない。
顔色はどんどん悪くなる。
他の子どもたちが起きないことを祈りながら、夜間診療の病院に、地図を見ながら車を走らせた。
くどいようだけど、土砂降り。
本当に泣きたかった。
だけど、泣いている場合ではない。
次男は、もはや喋ることもできない。
病院に行ったら、このまま入院するように言われた。
そんなことできるわけがない。
他の子どもたちは家で眠っている。
ずっと連絡の取れない夫はあてにならない。
実家の母は神奈川。
私は「入院はしません」と言って、点滴でちょっと落ち着いた次男を連れて帰って来た。
お母さんは、ときどき孤独
多分、世のお母さんは、そんなふうに泣きたくなるようなことがあっても、歯を食いしばって頑張ったことが何度もあると思う。
後で振り返って「あのときは本当に頑張ったなぁ」って思うけど、別に誰も褒めてはくれない。
お母さんは、ときどき孤独だ。
私はあの夜感じた心細さと、不安と、怒りと、悔しさと、悲しみの感情を今でもよく覚えている。
覚えていた方が良いんだと思う。
忘れてしまったら、今頑張っているお母さんの気持ちが分からなくなってしまう。
子育てはすごく楽しいけど、大変だものね。
今、歯を食いしばっているお母さんがいたら、微力だけど、エールを送っているおばさんがここにいることを忘れないで、
フレ〜〜
フレ〜〜
フレ〜〜╰(*´︶`*)╯♡