受け継ぎ

三男に・・・

1週間前に「ワンにゃん家族」という記事の中で三男に「選挙に行ったら?」と言ったら「黙れ!」と言われたことを書いた。
その後のことを書いてみようと思う。
イライラしている時になんか言っても逆効果なので、その日は放っておいた。
翌日、機嫌の良いときにその事について話した。
「イライラしている時は、『ごめんね。今は黙っていて』ってお願いしてくれるかな?
そう言われた時はママも黙るようにするから」
「イライラしているの、分かるんだったら黙っていてほしいんだ」
「ママだって、『黙れ!』って言われたら、すごく嫌だから、『黙っていて』ってお願いしてほしいの。それがコミュニケーションでしょ。そう言われたら、黙ってそれ以上言わないって約束する」
「分かった。そうするよ」
そんなふうに穏やかに話は終わった。

その後三男は私がダイニングで音楽をかけているときに、静かに「ママの音楽、止めてくれるかな?」と言ったので「分かった」と言って直ぐに止めた。
すると三男は「ありがとう」と言ってスマホでYouTubeを見始めた。
ちなみに三男はいつもは「お袋」と言うが、機嫌が良いときやお願い事があるときは「ママ」と言う。
なかなか分かりやすい。
夕べも三男と話していた。

「友だちが、おれとお袋は顔も性格もそっくりだって言うんだよね」
「え~っ! 性格そっくりかな~?だいたい彼はママの性格分かってるの?」
「うん。あいつが言ったこと全部当たっていて、おれなんにも言えなかった」
「へー そうなんだ」
ここで、三男はからっとつに「おれ、お袋のこと、愛してるからさー」と言ったので私も「ママも愛しているから同じ気持ちだね」と言って、それで話は終わった。
私は家事をしながら、話していたので、気に止まらなかったけど、後で思い出したら、三男は私を「愛している」って言ったよなーって気付いた。

それでも三男は

時々書いてるけど、三男はイライラしていなければ、優しくて、素直な子だ。
ADHD ゆえの衝動、不注意は多々あるけど、三男はけっこう良いやつだ。
夫は三男のことをよく誉める。
「おれはあいつのことを誇りに思っているよ」と言う。
バイトをコロコロ変えているときも次のバイトを直ぐに見つける三男の行動力を誉めていた。
高校を勝手にやめて、「働く」と言った時も「自分のやりたい仕事を見つけて、やって行くお前を誇りに思う。おれはお前を応援する。頑張れ」と夫は言った。
その後の三男の紆余曲折は激しかったけど、夫は終始一貫して、三男を肯定的に見ていた。
三男はその信頼に応えようとしていたように感じる。
「親父の信頼に応えたい」
その思いが、三男を成長させてきた。

夫の両親は夫を信頼して育ててきたことを私はよく感じてきた。
良いDNA の受け継ぎだ。
先祖からの良いDNA は受け継ぎ、悪いDNA は断ち切る。
これは、とても大切なこと。
子どもたちにも良いもののみを受け継いでもらいたい(^_^)/□☆□\(^_^)

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受け継ぎ」への1件のフィードバック

  1. 池田 返信

    こんにちわ。ブログを毎日楽しみに拝読しております。
    10歳女子(小5)、6歳男子(小1)、5歳女子(年中)の母です。
    堀内先生のことは、
    子どもの初回発達相談を受けた頃に地元の公会堂の講演会に飛び込み聴講させていただき、
    ご著書も拝読し、
    子どもの成長の励みにさせていただいています。

    それぞれの子どもに思うところありますが、特に真ん中の6歳男子について、
    他責、感情コントロールの苦手(→暴力的な癇癪)に悩んでおり、
    幼少時代から育てにくさの違和感を感じていました。
    園や学校など親の目の届かないところでは、がんばれているようで
    「問題ありません。子どもとはそんなもの。」というお話をいただき
    自分の考えすぎかと客観的に判断したく、年長の秋に小児科の発達相談を受けました。
    結果(問診のみ)、「アスペルガーの傾向あり。様子をみましょう。」とのこと。
    入学時にも、学校への申告は必要なしとの医師の見解でしたが、
    家庭とその他のギャップを感じていたので、連携できればと
    子どもの様子、傾向などを都度連絡帳などを通じて担任の先生(通常クラス)とも連絡交換。
    基本「学校では、がんばっており、問題なし。」
    とのことですが、家庭では学習(宿題プリントの書字や計算間違いの指摘など)にイライラが見られ、
    遅刻、登校しぶりが続き、現在では、学校を休む頻度が増えています。
    学校に行けた日には、友達との約束をとりつけ、新しいお友達の家に行って宿題をしてきたり、
    自分で決めると行動が早く精力的に動きます。
    休んでいると、家庭での癇癪はおさまって安定してきているように感じますが、
    夏休みも近づき、後少し、がんばれるかと1週間のうち1回5時間目だけなどがんばって行けた日の後には
    帰宅後の癇癪スイッチの頻度と攻撃が強まります。
    癇癪スイッチは基本身内(主に母)に発動し、「暴力はイヤ。痛い!絶対ダメ」と繰り返し言い聞かせることで
    自制を促すのですが、おとしどころが難しいです。(何かを壊す、傷つける、涙をみるなどしないと終了できない)
    親がみるところ、精神的にも肉体的(乱視(就学前就学後に発覚。春に再度眼科受診するとアレルギー性結膜炎あるが、乱視は治っていた)、
    滲出性中耳炎(聞きづらいとのことで6月中旬、自主的に行った耳鼻科で発覚。現在よくなり経過観察。母親以外は気づかず)などでの難聴傾向、
    身体が疲れるとかゆみを伴う発疹などアレルギー的傾向あり?)にも基本的キャパが小さく、疲れが飽和状態になるとスイッチがはいるようです。
    また、身体の不調は、なみがあり、他者には認知しづらい部分と思います。
    今月末に小児科への三回目の発達相談、学校カウンセラーとの面談、その他来年二月(混み合っているとのことで8ヶ月先)に地元の療育センターに受診予約中です。
    子どもの癇癪へのつきあい方のヒントをいただけると幸いです。

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