働くおとなになる
夫はよく「めあて」が大切だと言う。
何のためにやっているのか……
めあてを見失うとそのめあてを達成することはできない。
私たち夫婦の「めあて」は、
「子どもたちが、それぞれの良いところを活かして、周りの人のお役に立つ仕事をすること。
そして、仕事に就くことによって自立すること」
簡単に言えば、子どもたちが働くおとなになることを助けることが私たちのめあてだった。
余談になるけど、2冊目の本のタイトルは「発達障害の子が働くおとなになるなるヒント」
子どもたちが発達障害の診断を受けて、ずっと先にある就労について考えた。
知的障害がないので障害者手帳は出ない。(もちろん、精神障害で手帳を取得する場合もあるけれど)
かと言って、普通に就労することができるだろうかと気になった。
でも夫は、「子どもが働けるように助けることが親の務めた」とはっきり言っていた。
長男は中学3年間オール1だったし、宿題しないし、不登校の子もいたし、世間的にはけっこう悲惨な感じだが、私たちがあまりそのことを子どもたちに強く言わなかったのは、学校は過程だという思いがあったからだと思う。
まー 本当に乱暴な感じがするが、とりあえず、お勧めはしても、決めるのは本人だと夫婦して思っていた。
子どもたちが元々もっていた資質もあると思うが、自分のことは自分で決めると子どもたちも分かっていた。
子どもたちのその後
そして、子どもたちは全員が成人した。
長女は結婚しているが、自分の趣味のお金は自分で稼いでいる。
長男は自立し、自分で事業起こして頑張っている。
次男は大学3年生で就活真っ最中。
三男は親方について働いて、もう直ぐ2年になる。
それぞれの道を自分で決めて歩んでいる。
私たちの「めあて」はある程度果たせたかな?
子どもたちが幼いときから、夫は、「おまえら、おとなになったら、働いてこの家を出て行くんだぞ」と言い続けていた。
ケントが幼稚園のときにそれをパパに言われて「ヤダー、ここにいる。ママのところがいい」と言った。
夫が「ダメ、おとなになったら、出て行くの!」と言うとケントが
「分かったよ。じゃあ垂水区に行くよ」と言ったので大笑いした。
そのとき、神戸の西区に住んでいて、垂水区は隣りの区だった。
なつかしい思い出だ。
さー あと一人、次男の就職をなんとか見届けたい(^_^;)
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