ケントからのメッセージ
「ケント君は学校に行って良かったと思うことは何ですか?」
「九九を覚えたことかな?
他にはないな」
「何か私たち(先生)に伝えたいことはありますか?」
「おれにはそういう経験はないんだけどさ。
先生の一言で、その子の人生が変わるようなことがあると思う。
それは良い意味でも、悪い意味でもね。
先生って、そういう仕事だってこと、覚えていてほしいな」
悲しい経験
本当に残念なことだが、小、中学校、高校の12年間の中で私は先生の言葉で励まされたり、自信をもったり、嬉しかった記憶が皆無だ。
その逆に自信を失わせるようなことを言われたり、皆の前でバカにされたり、恥をかかされた経験は何度かある。
私は、やたら不器用だったからできないことも多かったので、そうだったのだと思う。
先生からバカにされて、私は人前で決して一人で歌わなくなった。
まじめだったから、音楽の時間に皆で歌うことはしたけれど‥
おとなになって、クリスチャンになって、教会で賛美歌を歌うようになって、やっと一人でも賛美歌を口ずさむようになった。
15年間も私は歌うことが、嫌いだったし、できなかったのは、学校で先生から皆の前で恥をかかされたためだった。
私は音痴なんだ‥‥
だけど、おとなになって歌ってみると、決して上手じゃないが、そんなに音が外れているわけではない。
歌ってみたら楽しかった。
でもね。
子どもだからさ。
先生からそういうこと言われたりすると、ズーンと心に入るんだよね。
先生は、私が人前で歌えなくなってしまったことなど知らない。
もちろん、そんなこと気にしないって選択もあるのだけど、子どもにとって、おとなである先生の口から出る言葉の影響って大きい。
もし、先生がこれを読んでくださっていたのなら、しっかり心に刻んで頂けたら嬉しい。
あなたの一言で子どもの人生が変わることがある。
それは、良い方に変わる可能性も十分にあるってこと。
ステキなお仕事なのですƪ(˘⌣˘)ʃ
ケントの言葉、もう一度書くね。
「おれにはそういう経験はないんだけどさ。
先生の一言で、その子の人生が変わるようなことがあると思う。
それは良い意味でも、悪い意味でもね。
先生って、そういう仕事だってこと、覚えていてほしいな」
本当です。私もそう思います。中学3年の子どもは、支援学級、不登校です。
がんばって学校に行ったときも先生から「進学できないよ」「就職したら?3年間で稼げるよ」と言われたと時間がたってから話してくれました。進学希望というのは伝えてあるのに…。なので今とても荒れ狂ってしまっています。少しずつ自分のペースで頑張りたい。学校にも朝から行けるようになりたいと思っているのに行けば辛い言葉を突きつけられる。行かなくていいよと話しているのですが、行けない自分を責めては辛くなってしまうようです。
先生方には時には厳しい言葉も必要かもしれませんが、暖かい言葉をかけていただきたいと心から願います。
Mさま
励ましではなく、希望をくじく言葉は辛いですね。
同じことを伝えるにも言い方で随分と違います。
先生の気持ちをくみ取ったからこそ、息子さんは悔しかったのだと思います。
子どもにとって先生の存在は大きいです。
でも自分の人生ですから、そういうものに負けないでいてほしいですね。
コメントありがとうございます。
本当に負けないでほしいと思います。
人のせいにばかりしてしまうので、自分の人生をしっかりと歩んでいってほしいと思います。
いつも励みになります。本当にありがとうございます。