授業料

失敗

わが家の3人の息子は全員ADHD

衝動性は強いし、不注意

おまけに自閉症スペクトラム症もあるので、思い込みが激しかったり、人の話が入らない。

そんなことから、失敗が実に多い。

そこへもってきて、夫の口癖は「失敗させろ。やつらはそこから学ぶから、放っておけ」

それでも、その失敗がお金がからむことだと私はブツブツ言う。

そんな時に夫は「いくらの損失なんだ?」と聞く。

それが数十万円の単位だと夫は決まってこう言う。

「丁度良い授業料だ。やらせろ」

もちろん、その失敗で人に迷惑をかけることは別だ。

あくまでも自分が被るものだ。

「それ、失敗するからやめておきなよ」と私は言いたい。

でも夫に「授業料だ」と言われると、言いたいけど、必死でこらえて言わない。

いつもの「お勧め」をすることはあるけど、決めるのは本人だから、人に迷惑をかけず、法律に触れることでもなければ、止めない。

つまり、それ以上言わない。

もしくは黙っている。

これは、正直辛い。

 

「授業料」と言うわけ

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失敗して、被害額が大きいと当然、親に貸してほしいと言ってくる。

その時に初めてやっと聞く耳をもつ。

考えてみると、けっこう忍耐している。

こう見えても(見えていないか……)私は割りと夫に従う。

でも夫は私がこらえて、もしくは頑張って言葉を飲み込もうとしていることは、わかるらしい。

それであえて「授業料」と言っているようだ。

「授業料だって言われたら、しょうがないかって、気持ち切り替えられるでしょ」

そんなことを言っていた。

 

その通り!

 

「ちょっと高い授業料だな」って思うと、なんとなくあきらめがつく。

夫は私のことをよくわかっている。

実際、大学の授業料に比べたら、安いものだ。

その授業料を払って、たくさんのことを学んでくれたらいいわけだ。

子どもが学び、成長することが、親の願いなのだから……

 

「授業料」は、魔法の言葉(^_-)-☆

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