心から尊敬する佐々木正美先生がお亡くなりになった。
数々のすばらしい子育ての本を書かれていて、多くのお母さんに良い影響を与えてくださっていた。
柔らかくて、温かくて……
優しい気持ちになる佐々木先生の本を私も読んだ。
それから何年かたって、佐々木先生は私の1冊目の本、「発達障害の子とハッピーに暮らすヒント」の推薦文を書いてくださった。
二つ返事で書いてくださった。
その時のことはブログにも書いたが……
推薦文を佐々木先生のお宅に取りに伺った。
何度も上がってくださいと佐々木先生と奥様がおっしゃってくださったのに、夕方だったので、ご迷惑になるだろうとお断りして帰って来た。
一緒に行った、その当時中学生だった次男に「お母様、お寄りになった方が良かったと思います」と言われた。
「玄関にスリッパが揃えて置いてありました。
それは上がってもらう準備をしてくださっていたということですよ。
ですから、あんなに何度もお誘いくださったのです」
私は後悔をあまりしないが、このと
きは激しく後悔した。
佐々木先生とゆっくりお話する機会をせっかく頂いたのに……
棒に振った。
そして、2冊目の本の推薦文もお願いしたところ、快諾してくださったが、体調がお悪くて叶わなかった。
佐々木先生の優しさと厳しさのおかげで今の私がいる。
「子どもを変えるんじゃなくて、お母さんが変わりなさい」
「過保護はいいんです。
過干渉はいけません」……
佐々木先生が教えてくださったこと。
ずっと大事にしています。
最後に佐々木先生が書いてくださった推薦文を書いてみよう。
※下記が佐々木先生の推薦文になります。
佐々木正美先生(児童精神科医・川崎医療福祉大学教授)
これは、4人の発達障害のわが子を、みごとに育て上げてきた母親の手記です。このような手記には一般に、苦労が多かったという暗さがつきまといがちですが、本書にはそれがありません。苦労はあったにちがいないのに、むしろ明るさや幸福感のほうが、しっかりした手応えで伝わってきます。そして、私のような長年臨床や研究に努力をつづけてきたと自負している専門家の側からみても、現在の到達点としての理にかなった子育てが、実に適切になされてきたことがわかります。全体的なトーンは、子どもの弱点を気にしたり修正したりせずに、優れたところをしっかり励まして発達させてやろうというものです。そのために、一度に一つのことを、始まりと終わりを明確に、注目すべき点を明瞭に、予期しないことが起きないようにになどに留意した、発達障害への共感と理解にあふれたアイディアが随所に散りばめられた、子育ての専門書といえます。
推薦文を読みながら泣きました。
佐々木先生
本当に
ありがとう
ございましたm(__)m