猫を憎むようになった理由
幼いのとき、お祭りで買ったひよこを飼っていた。
黄色くて小さくてモコモコでかわいくてたまらなかった。
幼稚園だったか、小学校だったか忘れたけど、
ある日、帰って来て、
なんと恐ろしいことに猫がひよこを食べてしまった
残されたひよこの足を見た時には気が狂いそうになった。
そのときの強い悲しみと怒りは今も思い出すことができるほどだ。
「お母さんがちゃんと見ていなかったからだ」と、
猫と母への怒りはなかなか消えなかった。
そして、猫は私の敵となった。
犬はずっと好きだったけど、猫は本当に嫌いだった。
猫を嫌いなまま私は、おとなになった。
時が経って……
そして、結婚して、
タマはふてぶてしい雄猫だったが、愛嬌があって、
タマの奥さんのミーコは、ちょっと品があった。
ミーコが産んだりーちゃん、あーちゃん、
あんなに嫌いだったのに、月日が経つ中で、
ある日、
お隣さんの車にひかれて死んでしまったときは、
そして今、私の目の前で寝ているミク。
さっきまで、またたびでうっとりだったクーちゃん。
一日おきくらいに顔を見せに来るあっちゃん。
みんな、愛おしくてたまらない。
時間というのはすごいもので、猫を憎んでいたのに、
実は私はこのことを度々思い出す。
だから、「絶対無理」っていうことはないんだ。
時間はかかっても赦せる日は必ずやってくる。
私が一生、猫を憎んでいたら、
憎しみとか恐れとか不安とか……
心に入れとくとしんどいものを、
それを手放してしまえば、その分、隙間ができるのに……
そこに豊かな愛が入ってくる余地ができるのに……
なんだか、ニャンを見ているとそのことを思い出す(=^・^=)
講演、相談会、個別相談、執筆賜ります。
(発達障害、子育て、自立に向けて、不登校、引きこもり…)
kurasuhinto@gmail.com
http://xn--x8jzbin1d.com/%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85/