夫の失業
夫はたったの1回だけ失業したことがあった。
それまで私はのんきに専業主婦をしていた。
専業主婦がみんな、のんきなわけではありません。
私だけね。
夫はドイツに本社がある会社の面接を受け、順調に次に進んでいた。
ところが最終面接、つまり社長との面接を受けるとき、社長がドイツに長期出張をしていて、ずっと待たされた。
つまり、その待たされている期間がうちの失業期間となった。
私は、さすがに「働かなくちゃ」と思った。
その時は末っ子が小学校の4年生になっていたし、働いてもいいかなって時だった。
ずっと働いていないし、それでなくても不器用で、できないことがたくさんある。
自信なんてものはない。
それでも、いくつかのところを受けてみた。
「日曜日は働きません」とか言うし、パソコンもろくにできない。
おまけに若くはない。
受けても受けても、ぜーんぶ、落とされた。
やっぱ、私には無理なのかな?
そう思っていた時に、子どもたちのピアノの先生が、ご自分が行っているNPO法人で「障害者のお世話をする仕事をしてみませんか?」と誘ってくださった。
ボランティアで数時間働いた。
すごく楽しくて「ここで働きたい!」と思った。
果たして私は採用されるのか?
帰る前にスタッフの方がおっしゃった。
「次はいつ来て下さいますか?」
「えっ 働いてもいいんですか?」
「ぜひ、お願いします」
そして、私はそれから、10年そこで働いている。
好きな曜日、好きな時間、自分が働きたいときに働いている。
働ける日を申告するだけ。
そのおかげで、講演も自由に行くことができる。
そして、私がもっている自閉症スペクトラム支援士の資格も、そこで働いている実績があったので、取ることができた。
学んだことがそこで働くときに役に立った。
私は色々なところで講演や研修を行うが、障害者施設の職員の方にも時々お話をする。
その時に自分が働いている経験が、すごく役に立つ。
もう、本当に私にとっては最高の働き場所だった。
守ってもらっている
私がそこを見つけるまで、神様は私が採用されないように守ってくださったと強く感じた。
その経験が、次男の就活を見守るときに思い出された。
きっと、次男も行くべきところしか合格しない。
落ちる度に「あなたが行くところではなかったね」と言ってきた。
ちなみに、夫はドイツからやっと帰ってきた社長と面接し、すぐに採用された。
ずっと待たされたおかげで、失業の辛さを経験することができた。
そして、私は重い腰を上げ、働くことができるようになった。
「働くって楽しい!」って心から思った。
話があっちこっちに行ったけど、
結婚も就職もご縁。
ご縁がある方、
ご縁のある会社と結ばれるのです。
めでたし めでたし\(^o^)/
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