認められたい
結局、子どもは親に認められたい。
それは、ずっと分かっていた。
子どもたちが幼稚園や小学校のとき、運動会に行けば、私は声を枯らして応援してた。
自分の子しか見ていない。
どこの子も親に見てもらうために、けっこう頑張る。
もちろん、そうじゃない子もいるとは思うが‥‥
親に「頑張ったね」「すごいね」
そう言ってほしい。
来てくれても、何も言ってもらえなかったら、それだけで傷つく。
親にとって、誇らしい息子、娘でありたい。
気が強く、わが道を行くという感じの私ですら、やはり認めてもらいたかった。
それが、ずっとずっと応えられないと辛い。
悲しい。
あきらめたと思っても、あきらめたはずなのにと思っても、それでも悲しいと感じるのはその思いを、捨てきれないからだ。
私は今週、2000人の方の前でお話をさせて頂く。
なんと記念講演!
名誉なことだ。
それでも、私は両親にそのことを話すことはない。
どれほど嬉しいことがあっても話さない。
話したいとは思わなくなった。
他の家族や友だちには大喜びで話すのになぁ(*´-`)
伝えたいと思っていること
子どもたちはおとなになった。
二人は結婚して家庭をもっている。
結婚したい人がいること。
子どもを授かったこと。
結婚式をすることになったこと。
お気に入りの洋服が見つかったこと。
ライブの抽選に当たったこと。
そして、自分が成長したと感じたこと‥‥
子どもたちが話してくれること。
報告してくれること。
それは、親として本当に嬉しいことだ。
いつもいつも、応えられなければ、子どもはあきらめてしまう。
応えたい。
どんな小さなことでも、子どもが親に伝えたい、認められたいと思って話してくれること。
その全てに応えたい。