私、アトピーでした
私は、子どもの頃、アトピーだった。
家族の中でたった一人、アトピーだった。
おまけに小学校の頃から花粉症だった。
その頃は花粉症という言葉もなかったけど、春になると鼻詰まりで苦しんだ。
幸い、顔には湿疹は出なかったが、手足はかなりひどくて、汁が出るほどだった。
昔はタイツではなく、靴下止めなどを使っていたので、アトピーでグズグズの皮膚と靴下がくっついてそれをはがすのが、痛くてたまらなかった。
学校では、アトピーのことで、からかわれた。
だけど、それよりかゆいのは辛かった。
ところが中学になって、部活でバスケットをするようになると、アトピーは少しづつ良くなってきた。
完全には良くならないけど、大分楽になった。
そして、結婚して子どもが生まれたら、4人全員がアトピーに喘息だった。
夫もアレルギー体質だし、夫婦そろってアレルギーなので、子どもがそうなるのは仕方がないか……
だけど、喘息がプラスされている。
そして、プラスと言えば、発達障害もプラスされていた。
経験と理解
話をアトピーに戻すと、自分も子どももアトピーだったから、健康に関することに氣を使うようになったのだと思う。
水
洗剤
食べ物
化粧品
ストレス……
発達障害のことだって、困って、困って、勉強した。
それでいろんなことが分かった。
いろいろな方と知り合うことができた。
なってみなけりゃ分からないことって、やっぱりあるし、経験って大きい。
アトピーだって、発達障害だってあんまり、プラスには捉えられないことだと思う。
でもなんだかそういうものが、私の人生を豊かにしてくれたように感じている。
よく、「ガンになって本当に良かった」っておっしゃる方がいらっしゃるけど、ホントにそう感じておられるのだと思う。
周りからは、大変そうに見えたり、気の毒だなぁって思われるかもしれないが、本人はそれにしっかり対峙することによって、平穏な生活の中では得られない、大切なプレゼントをもらっていたりする。
だから、私は子どもたちが、みんなアトピーに喘息、発達障害でも、アンラッキーだと思ったことはない。
まー 大変だし、アトピーや喘息で苦しむ子どもたちを見るのは辛いけど……
それでも、自分が経験した分、同じような思いをされている方の痛みが少し分かるってことは、良いことだと思う。
経験は「理解」する助けをしてくれるから(*^^)
講演、相談会、個別相談、執筆賜ります。
(発達障害、子育て、自立に向けて、不登校、引きこもり…)
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