トムジェリ
このところ、次男のお気に入りはトムとジェリー。
私たちの世代はトムジェリ、好きな人が多いと思う。
無邪気に笑えるのでいい。
次男がポツリポツリとトムジェリの一つの話しをしてくれた。
不覚にも私は泣きそうになった。
トムジェリで泣くんかい?って思うが‥
「トムが卵料理をしようと思ったら、その卵が孵ってヒナが生まれたんです。
ヒナは最初に見たものを親だと思う習性がありますから、トムをお母さんだと思うんです。
ところが、トムはその鳥をどうやって食べようかと考えます。
グラタンに鳥を入れて食べようとしたり、パイに入れようとしたり‥
するとヒナは、お母さんであるトムが優しくパイのお布団をかけてくれたって思うんです。
それを見ていたジェリーは、それをなんとかやめさせようとじゃまをします。
ところが、鳥はせっかく優しくお布団をかけてもらったのに、ジェリーがじゃまをするのでジェリーを良く思いません。
とうとうトムは鳥をスープに入れて食べることにしました。
そうとは知らない鳥は、お母さんのお手伝いをしょうと自分がスープを作ると言って、レシピを見ます。
すると、その中に鳥を入れるって書いてあるんです。
鳥はショックを受けます。
私をスープに入れるのかと‥
でも、お母さんがそれを望むならと鳥はみずからスープに飛び込みます。
その瞬間にトムは鳥を抱きとめます。
そして、たくさん、鳥にキスをして抱きしめます。
その後、トムと鳥は親子のように仲良く暮らしました。
セリフなんかないんです。
映像と音楽だけ。
動きや表情で全てを表現しています。
すごいなぁって思いました」
このトムジェリの中に出てくる鳥と虐待されている子が重なって、
なんたって万引き家族を観たばっかりだし‥
切なくて泣きそうになった。
子どもたちに助けられて
次男はお話するのが上手だ。
自分が読んだもの、学んだこと、感じたことを相手に伝えることが得意なんだと思う。
多分、本人はそれが特別なことだと気付いていない。
次男というフィルターを通すと、なんだかとても深い意味のあることに変化する。
本当に辛いときに、次男が読んだ本を自分の言葉で私に伝えてくれた。
気が変になりそうなくらい悲しかったのに、次男のお話を聞いているときだけ、その話に引き込まれた。
そういうことで、随分救われてきたよなぁ‥‥
愚痴を聞いてくれるケント
ステキなお話を聞かせてくれる次男
結構、私は幸せ者です(((o(*゚▽゚*)o)))♡