どこにもない 2

先生とお話し

校長先生と担任の先生、そして図工の先生とお話をいっぺんにできることは願ってもないことだった。

しかし、果たして私の伝えたいことがちゃんと伝わるだろうか?

ちょっと不安になった。

そこでコミュニケーションの教室の先生にお電話をしてご相談した

すると先生は「お母さんが話しても、分かってもらえなかったら、その時は私が行くから心配しなくていいわ」とおっしゃった。

その言葉を聞いて、私は急に勇気が出てきて、やるだけやってみようという気になった。

そして、校長室に向かった。

ご挨拶をしてから、事の成り行きを説明した。

それによって次男はひどく傷ついたこと。
だいたい、先生と話し合って、許可をもらっていたにもかかわらず、なんでこんなことになったのか……

先生はしどろもどろに答えた。

「堀内君の作品だけ違うので、他の子どもや保護者が、なんで一人だけ違うのかと思われるのではないかと思って……」

子どもたちは次男がコミュニケーションの教室に通っていることは知っている。

だから、次男だけ恐竜じゃないことは分かっている。

保護者が「なんでだろう」と思ったところで誰が困るんだ。

つまり先生はひとつだけ違う作品があることが面倒だったのか?

私は言った。

「次男の立場になって考えてみて下さい。一生懸命作った自分の作品が他の子の作品の下敷きになって見えない、悲しくありませんか?
コミュニケーションの教室は息子にとって必要なので行っています
たまたま図工の時間とコミュニケーションの教室に行く日が重なってしまったのはどうしようもありません。
作品展に出品しない選択肢もありましたが、息子はコミュニケーションの教室で作った作品を出すことに決めました。
先生も賛成してくださいました。
それなのになぜ、息子の作品を隠したのですか?」

かなりストレートに伝えた。

お話しのあと

1時間半、話し合って先生たちは謝って下さった。

でも私に謝るのではなく、息子の作品の上の恐竜をどけることと、息子に直接謝って頂くことが私の願いだった。

先生はその両方をすることを約束して下さった。

後日次男に聞くと、「先生は謝ってくれた」と言っていた。

そして、やっと次男の作品は日の目を見ることとなった。

その花台は今もわが家のサボテンの下で活躍している。

そんなことくらいと目をつぶることもできただろう。

だけど、子どもが何度言っても聞いてもらえず、そのことで傷ついていたら、私は放っておくことはできない。

まー 私の気の強さが隋分手伝っていると思うのだが、何はともあれ、次男の笑顔を見れたのだからから、お話した甲斐があった(^_^😉

付け加えると、お話の最後は先生方と笑ってお別れできて、その後も大変良い関係だった(*^^)v

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