心と体と
このところちょこちょこ映画やDVDを観ている。
毎年のことだけど4月だけ講演がない。
それで、大好きな断捨離や映画、DVD鑑賞がいっぱいできる。
「今日は映画を観に行くんだ」と次男に言うと
「どうか評価するのではなく、感じ取って来てください」と言われた。
映画の名前は「心と体と」
自閉スペクトラム症の特性がバリバリ出ている女性のお話。
有名な映画じゃないから新宿とか池袋辺りに行かないと観れない。
「心と体と」は、次男が言ったまさに「感じ取る」映画だった。
彼女の心の動きや努力、そしてほんとに少しだけ見せる笑顔。
なんか心に深く残る映画だった。
そして、屠殺される牛と、山を自由に歩き回る鹿の表情がなんとも言えなかった。
説明し過ぎない
このところ観ていた邦画が「これが言いたいんです」っていうのがはっきりしていて、観ていて白けちゃう感じが続いていた。
だから、この映画はくっきりはっきりしていない分モヤモヤしながらも深い印象が残った。
個人的に私は希望を感じた。
本を書いているとき、出版社の社長は私に繰り返し言った。
「読者を信じろ。
説明し過ぎるな。
読者には考える力も想像する力もある。
だから、書き過ぎるな」
その言葉が染み付いている。
私の文章はさらっとしているとよく言われる。
説明し過ぎちゃダメ。
感じ取ってもらう。
今日の映画は何も説明していなかった。
淡々と描かれていた。
そこに観ている者の思考の余地が生まれる。
う〜ん。
うまく説明できないけど
良い映画だった(*☻-☻*)