発達障害を言い訳にしない

ダブルタスク苦手です

 

次男とご飯のときにオリンピックの話をしていた。

 

「私はゲームが止まるスポーツが好きです。
卓球とかバドミントンとか‥‥
中学生のときに通級指導教室の授業の中で卓球をやっていました。
だから、割りと卓球は得意なんです。
あるとき、卓球部の人と対戦しました。
当然負けました。
悔しかったので、次の対戦のために作戦を考えました。
そして、いつもはあまり使わないライジングを取り入れることにしました。
そうしたら勝ちました。
相手は、こいつ、やりやがったなという顔をしていました。
つまり、私はダブルタスクはダメなんです。
一回、ゲームが終了して、止まったからこそ、次の作戦を考えられました。
ゲーム中には考えられないのです。
止まって考える必要があります」

 

ライジングっていうのは、簡単に言うと球がバウンドして直ぐに打ち返すことらしい。

 

「コトバンク」によれば
「ダブルタスクは複数の処理をタスクという単位に区切り、並行して実行すること」

 

まぁ つまり、次男は一度に複数のことをこなすのは難しいらしく、身体が動いていれば、一旦やめて考える方がアイデアが浮かびやすいということだと思う。

 

次男は案外、あー見えて負けず嫌いなので、勝つ方法を真剣に考える。

 

ジャンケンだって、毎回シミレーションして次に出すものを決めて勝つ。

 

 

言い訳しない生き方

 

 

 

 

 

 

 

 

次男の脳の特性として、一つの思いにとらわれるとそこからなかなか抜け出せないというのがあるらしい。

 

それで、トレーニングとして、パズルをやることにしたと言っていた。

 

この方法でダメなら、次の方法ってどんどん考えて行くのにパズルをやるのは良いらしい。

 

 

これはちょいと批判的なことになると思うので、注意しながら書かなくちゃいけないのだけど、

 

「私は発達障害だから、これができません。
苦手です。
理解してください」っていう人を見ると、

 

ふーん。そうなのか‥‥って思う。

 

親バカだけど、ケントとか次男からそういう発言、聞いたことない。

 

苦手なことはやらなかったりはするんだけどね。

 

ただ、ケントだってバイトをしながら、周りを観察して、こういうふうに言えばいいのか‥って学んだって言ってた。

 

次男も社会に出て

 

「お母さま、私の雑談力は格段に進歩しました」と喜んでいた。

 

努力して進歩したわけだ。

 

 

「発達障害だから、雑談できませーん」

 

「コミュニケーションうまくとれませーん」

 

って開き直ってないというか、見ていて、彼らなりの努力を感じる。

 

だからこそ、人前でお話できることがあるんだと思う。

 

 

というより、ケントは「おれはオレ」であって、発達障害だからとかそんなこと、ほとんど意識していない。

 

次男はケントと違って、発達障害のゆえのできない部分は意識しつつ、それをどのようにやって行くか絶えず模索している感じ。

 

 

彼らは決して発達障害を「言い訳」に使わない。

 

その、発想すらない。

 

ケントの場合は逆に「発達障害、レアでいいだろ」くらいのことは言うが‥

 

 

私は彼らを人として見るときに、そういうところを尊敬する。

 

 

言い訳をしない生き方。

 

 

 

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