花が落ちた
講演の後にきれいなお花を頂いた。
花束だと持って帰るのに大変でしょうと、器に入ったお花にしてくださった。
それを紙袋に入れてくださったので助かった。
ところが、駅に着いて少し歩いたら、紙袋の底が破れて、お花が落ちてしまった。
どっしりした器だったのでお花は無事だった。
しかし袋は使えないので、かかえて歩いていた。
重いし、持ちにくいしちょっと困った。
困っているのに買い物に寄ったら、そこの店員さんが、袋に入れましょうか?と声をかけてくださった。
スーパーの袋だから破れない。
とっても助かった。
他にも荷物があるのに花をかかえて歩くのは大変だった。
店員さんのご親切が本当にありがたかった。
疲れ果ててぼーっとしていたけど、嬉しくて心があったかになった。
大きな花束
以前、講演の後に頂いた花束はびっくりするほど立派で、つまりすごく大きくて途方に暮れた。
それでも持って帰らなくてならない。
タクシーに乗ったら、運転手さんが声をかけてくださった。
「お客さん、随分立派な花束ですね」
「講演のときに頂いたんです」
「どんなことをお話されたんですか?」
「発達障害についてです」
‥‥‥‥‥‥
結局、その運転手さんはお嬢さんがトランスジェンダーであることを話してくださった。
長い時間乗っていたので、けっこう深い話になった。
タクシーを降りるとき、運転手さんは「何かのご縁でこうして、お客さんと話せて良かったです」とおっしゃった。
花束が取りもってくれたご縁
明日は、ケントと久々の講演
さぁ どんな話が聞けるかな?