ケントはあきらめない
「ケントをあきらめないからね」
いったい何をあきらめないというのか……
その時はよく分からなかった。
ケントは次々色んなことするし、がっかりすることいっぱいあったし、へこたれそうになったりもした。
多分、「あきらめないからね」は、ケントにも言っていたけど、自分自身に言っていたんじゃないかと思う。
自分が辛くて、投げ出したくなって、それでも、「あなたをあきらめない」と言ってみると、「あきらめてたまるか」という気持ちになる。
そして、何をあきらめないのか……
ケントが「幸せなおとなになることをあきらめない」ってことじゃないかと思う。
私もあきらめない
私があきらめてしまったら、それはケントに伝わる。
親にあきらめられてしまったら、きっと子どもは、やけくそになる。
「ママはケントが幸せなおとなになることを、絶対にあきらめない」そういう気持ちが、伝わったからこそ、今があるように思う。
へこたれそうになっても、
「今日も一日頑張った。明日は明日の風が吹く」
そうやって、明日を思い煩わず、その日一日を頑張る。
そういう一日を積み重ねてきた。
「明日を思い煩わうなかれ」
この言葉は、ずっと私の支えになってきた。
そして、これからも私の支えになって行くだろうな ( )