夕飯のお誘い
数日前の夜、ケントから電話がかかってきた。
「おふくろ、飯、付き合ってくんない?ゴチするからさ」
だいたいこういう電話がかかってくるのは私が夕飯を食べた後、8時とか9時。
焼き肉だと言うので、ケントが注文した肉を私がチマチマ焼いていればいいのでオッケーした。
というか、そういうお誘いを断ったことはない。
せっかく、ご飯を一緒に食べようと言ってくれているのだから、断らない。
なんかずっと昔のことを思い出した。
ケントが中学生くらいの時、夜遅い時間なのに「おふくろ、ゲームやろうぜ」と私を誘った。
ゲームは嫌いだし、できないし、眠いし、疲れているし、断る理由はいっぱいあったけど、私はいつもケントに付き合っていた。
だから、ケントは知っている。
なんだかんだ言って、私が付き合うことを……
自分で幸せになる
お店は、私があまり行ったことがない炭火焼きの焼肉屋さん。
七輪で肉やしいたけを焼きながらポツポツ話した。
ケントは多分ちゃんと手を洗っていたと思う。
でも、爪の間が黒く汚れていて、ちょっと傷があって、なんか「今日も一日しっかり働きました」って、書いてあるような手だった。
それを見て、なんか眩しい感じがした。
家族のためにしっかり働いているんだなぁって……
11歳になった娘が夜更かしをするのをどうするか話してくれた。
どうやらポイント制らしいが、苦戦している模様。
25歳にして、いきなり11歳の子のパパになるケント。
参観日には彼女と一緒に学校に行くらしい。
自分はあまり学校に行かなかったのにね。
数年前には、そういうこと、想像もしていなかった。
娘も同じ。
今は、海外に暮らしていながら、毎月日本に来て、毎月のように海外旅行。
大切にされて、優雅に幸せに暮らしている。
長女も長男も、私の乏しい想像力を遥かに超えた幸せを手にしている。
なーんも心配することはない。
子どもは自分の幸せのために、道を切り拓いて行く力をもっている。
そして、困難があってもそれを乗り越えて行く。
近くで信じて見ていてくれる人がいれば……
そういう日が来ることを楽しみに待っていればいい(^^♪
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