ケントの本質
東京体育館でのケントの講演。
全て質疑応答だから、講演と言っていいかどうか分からないけど……
なんか、明るいエネルギーが満ちたステキな時間だった。
参加した友人が「一瞬で、会場全員がケント君ワールドに引き込まれましたね」とメッセージをくれた。
ホントに力が抜けて、それでいて希望の光がキラキラして、あったかな空気に包まれた不思議な空間だった。
結婚して親になったことで、今までとちょっと違う、バージョンアップしたケントが見られた。
話はさかのぼるが、子どもの頃にケントは熱を出して具合が悪くなると、すごく良い子になった。
優しくて、穏やかで、素直で……
トゲトゲしたものが全て取り払われ、本人も楽そうだった。
具合が悪くて、激しいエネルギーがダウンしている感じ。
そういうケントを見るたびに私は思った。
ケントの本質はこうなのだろう。
それが、普段は脳の交通整理がうまく行かなくて、渋滞したり、追突事故が起きたりして、イライラするんだろうな。
それで、私はケントに聞いてみた。
「元気な時のケントはいつもイライラして大変そうで、熱があるときはすごく穏やかで楽そうに見えるけど、ケントはどっちの方が楽なの?」
かなり、変な質問だ。
ケントは答えた。
「元気な時のイライラも辛いし、熱があるときも身体はしんどい。だから、両方しんどい」
その答えを聞いた時、切なくなった。
「両方しんどい」
そうだろうな……
でも、とにかくケントの中にある、なんか分かんないけどすごく良いものの存在はずっと感じていた。
ケントが伝えたいこと
今日電話で話した友人は、やたら記憶力が良い。
それで、何年か前の言葉を覚えていたりする。
10年位前に私が講演の中で言ったことを覚えていた。
「ケント君がジュノンボーイに応募したのは、発達障害があったって、ハッピーに生きられることをみんなに伝えたいからだって」
残念ながら、私はケントがジュノンボーイに応募したことは覚えていたが、ケントのその言葉はすっかり忘れていた。
彼女は言った。
「ジュノンボーイではそれは叶えられなかったけど、ケント君が今していることはまさしく、それをみんなに伝えていることだと思う」
ケントはずっとずっと前からそれを多くの人に伝えたかった。
昨日も発達障害であることをどう思っているかって質問があった。
「アスペは200人に一人だろ。そっちの方がレアでいいじゃん。むしろおれは10万人に一人くらいの方が良かった。普通じゃ嫌だ」
「本体がつえ(強)ーに決まってんじゃん。発達障害なんかただのオプションなんだよ」
ケントが言い続けていること。
「親が幸せでさ、子どもに見せてやりゃーいいんだよ。おとなになったらこんなにいいことあるんだぜ。こんなに幸せなんだって子どもに教えてやんなよ」
ケントの魂は真っ直ぐで美しい☆☆☆
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