これだけはしないで
ケントへの質問の最後の方にこんな質問があった。
「おとなや親にこれだけはしないでほしいと思うことはありますか?」
ケントはちょっと考えてからこう言った。
「仮面を作らないでほしい。正直でいてほしい」
「ふーん そうなんだ」と思いながら聞いた。
ずっと前、息子さんがいじめにあって自殺した、お父さんの記事を読んだ。
そのお父さんは、どんなに辛いことがあってもじっと耐え、失敗して、しんどくても何事もなかったようにふるまった。
いつも立派な父親であろうとしていた。
でも息子さんが自殺したときに、
「お父さんだって失敗する。
辛いときは逃げ出したい。
それでも、なんとか頑張っている。
そういうかっこ悪いところを息子にちゃんと見せておけば良かった」と
ひどく後悔したそうだ。
かっこ悪いところを見せる。
ありのままを見せる。
正直でいる。
おとなだって失敗するし、苦しむこともある。
それでも、おとなでいられるし、かっこ悪くても親でいられる。
だから、大丈夫だよ。
安心しておとなになりな。
おとなになってからだって学んで成長するんだから……
私、かっこ悪かった
私は十分、かっこ悪いところを子どもに見られていた。
ケントは私の弱さをよく知っている。
相談にものってもらったし、たくさん助けてもらった。
けっこうアホだし、できないこといっぱいあるし、喜怒哀楽激しくて、しょうがねぇなーと思われている。
いやー つまり私、仮面なんかかぶってなかったじゃん。
弱さを見せるって大事だったんだ。
だって、家族だものね。
子どもは家庭でいろんなことを学ぶ。
だから、親はかっこいいところを見せたいんだけど、繕っちゃいけない。
間違ったら、謝ったらいい。
子どもはおとなよりずっと寛大で、謝ったら赦してくれる。
正直に子どもと対峙していれば、子どもはそれを受け止める。
「仮面をかぶらないで
正直でいて」
ケント君
あなたの言葉は深いです(*゚∀゚)
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