南の島へのあこがれ
独身のときに森村桂の「天国にいちばん近い島」に憧れた。
この辺で年がバレるけど、私と同じ年代の方は「天国にいちばん近い島」がニューカレドニアであることは分かると思う。
まだ見ぬニューカレドニアに恋い焦がれた。
しかし、その当時ニューカレドニアに行くにはかなりのお金が必要だった。
だけど諦めたくはなかった。
そして、ちょっと譲歩して同じ南太平洋のフィジーに行くことにした。
なので、私の初めての海外旅行はフィジーとなった。
透き通った美しい海と南十字星。
穏やかで優しいフィジアン。
その当時はテーブルに財布を置いて席を離れてもなんの心配もないようなところだった。
もちろん、今は違うと思うけど、その当時はそれほどのどかなところだった。
私はフィジーにすっかり満足していた。
あれから、数十年。
今、私はニューカレドニアの海を眺めながらこれを書いている。
この間行った石垣島よりずっと涼しい。
と言うか海に入るのはちょっと勇気がいる。
冷たい(//∇//)
でも空は美しく晴れ渡り、青い海は眼前広がっている。
波音と鳥のさえずり、子どもたちのかわいいおしゃべり‥‥
余談だけど、どう見てもフランス人だろうなという男の子が「カメハメハー」と言いながら泥団子を投げていた(*゚∀゚*)
そして、ポリネシアンのおばちゃまの腰のあたりには「幸福」とか「謙遜」と漢字で書かれていた(*☻-☻*)
不思議な読み物
話は変わるが、私は小さい頃から本をいつも読んでいた。
子育てが大変な時ですら読んでいた。
ところが自分の本「発達障害の子とハッピーに暮らすヒント」を書くときに他の本が全く読めなくなってしまった。
書き終わってからは、多少読めるようになったものの、本当におもしろいと思わなければ読み進めることができない。
活字は読んでいるのだが、本が読めない。
ところがニューカレドニアに発つちょっと前に友だちがどうしても読むようにと言って、ある読み物を私に手渡した。
正直言って、その読み物の一部(途中)を以前読んで、私は「これは読めない」と封印していた。
だから、ちょっと気が重かった。
それでも友人はもろともせず、私にその読み物を手渡した。
ニューカレドニアに発つ朝、バタバタと支度をしながら最後に私が手に取ったのがその読み物だった。
ニューカレドニアに向かう飛行機の中で、そして、ホテルで、浜辺で‥‥
私はその読み物をずっと読んでいる。
つまり、これを読むためにここにやってきたと言っても過言ではない。
不思議に思われるかもしれないが、私は先祖から、これまで色々なことを教えてもらってきた。
そして、助けられもした。
私は自分の先祖は400年。
堀内家の先祖は500年くらい遡って系図を、たくさんの方の手をお借りして調べた。
先祖は私にとって、大切な存在だ。
天と先祖との深い繋がりは私を支えてきた。
そういう私がおぼろげに感じてきたことが具体的に書かれた書物。
私が残りの人生をどのように過ごしたら良いか、より明確に教えてもらった。
天国にいちばん近い島でこれを読んでいる不思議。
でも、不思議でも偶然でもない。
必要なことだった。
用意されたことだった。
ここで、確認し、学ぶことが‥‥