卒業式の朝
小学校の卒業式の朝、長男は「ケント、頑張った。
頭は寝癖ですごいことになっていたけど、嬉しそうだった。
私も「けんちゃん、本当に頑張ったね」と声をかけた。
遅刻ばっかりで、6年生のときはあまり、学校に行かなかった。
でも、本人は頑張ったと満足そうだった。
その笑顔は本当に晴れやかだったので、私も「頑張ったね」
ケントが言うように、ケントも私も本当によく頑張った。
誰も褒めてくれないけど……
「けんちゃん、頑張ったね」と言ったとき、
卒業式の朝、そんな気持ちになるなんて思っていなかった。
あんなに嬉しそうなケントを見られて幸せだった。
中学入学
中学校に入ると、最初は物珍しかったのか学校に行っていたが、
だけど、
私はよく覚えていないが、行くと何やらポイントが加算され、
おまけに通級指導教室は駅から遠いため、
後で考えると、そうとう甘やかしていた感じがするが、
在席校には忘れられない程度に顔を出している感じだった。
1週間に1回くらいは行っていたと思う。
テストは白紙、もしくはテストの日は休むって感じ。
ところが通級指導教室ではパソコンを使って学習するので、
なので通級の先生はケントが分からないのではなく、
そんなわけで、また病院に行くとLD(学習症)
病院での検討会
この時の受診は今までと違っていた。
ブログに書いたのだけど、
ドクター、臨床心理士、通級指導教室の先生……
この時の最終的な結論は「ケント君
は、社会でやって行く力をもっています」だった。
ドクターはその後、お亡くなりになった。
きっと天国で、今のケントを見て、「
中学校のときのケントは、けっこうグズグズだった。
ろくに学校に行かないし、オール1だし……
それでも総合して、そのような結論を導き出した。
その結論は今まで行った病院で言われたことと真逆だった。
前者の予想をケントは見事に裏切った。
前者の予想は「不登校、家庭内暴力、引きこもり、入院」
ちなみに検討会は最初の受診の3年後だった。
「肯定的な未来を思い描く」
検討会での結論はまさしく、
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