友だち
ケントが小学校の4年生の時に神戸から東京に引っ越してきた。
近所にケントと同じ年の男の子がいた。
彼は一人っ子。
うちは4人兄弟。
遊びにくれば、うちはいつも賑やか。
おまけに公園が目の前だった。
もう誰の友だちか分かんないくらい入り混じって遊んでた。
弟たちも彼にはよく遊んでたもらっていた。
そして通学ルートの途中にうちがあったので、
彼は成績もよく、スポーツ(野球)も得意でしっかりした、
うちでケントが弟にひどいことをすると彼が穏やかに「ホリケン、
私の言うことはちっとも聞かなかったが、
いつも一緒にいたので、彼は直ぐにケントの良いところと、
そして、そのままのケントを受け入れていた。
友だちのお母さん
そして、ケントも彼のうちによく遊びに行っていた。
ケントはその友だちのことも好きだったが、
特にお母さんはサバサバした人でケントとは気が合っていたみたい
彼女は「ホリケンは学校なんか行かなくてもいいのよ。
ジャニーズに売り飛ばせばいいわ 」とよく言っていた。
そして、中学になって、学校へ行ったり行かなかったりして、
随分、ひどいことをと思われるかもしれないが、
「そんな、ちっちゃいこと、ケントにとっては、
だから、私もそれを聞いたとき、別に腹が立ったりしなかった。
よく分かってるな くらいの感じだった。
そして、ケントは彼女の言葉に納得したのか、
高校になって彼は勉強と野球が忙しくて、
それでも、ケントは相変わらず、
大学を卒業した彼はアメリカに留学したので、
親以外の存在
だいたい、思春期の子は親の顔を見るのも嫌だという時期がある。
そこまで行かなくでも、口を聞かなかったりする。
そういう中で、親以外のおとなの存在は大きい。
変わらずにいつも自分を思い、応援してくれる存在。
そういう安心感の中で、その人たちから子どもたちは、
本当にありがたいことだと思う。
だから、親は一人で頑張らなくていい。
私はずーっと前から思い続けていることがある。
「私が親としての最善を尽くせば、あとは神様が働いて下さって、
その人たちが一緒に育てて下さったと思っている。
一人で頑張らなくていいんです(*^^*)
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